
GMOクラウドのIoT社会への布石

2015/05/20 (Wed)
今回は万年期待株止まりで投資家をじれったい気持ちにさせてくれる3788GMOクラウドのメモです。
「営業利益10億円程度の会社が
何もせずとも20%近い大幅営業増益になる」
2015年12月期以降は2014年12月期以前と比較して
年間2億円強の暖簾がなくなる分、
大幅増益間違いなし!!
という昔のサン電子みたいなテクニカル要因で1年以上前から
ずっと狙っていたのが3788GMOクラウドです。
結局、
IoT関連のユビセキュアの買収によって2014年12月期末の暖簾代は
16億円まで増加。
年2億円強のペースで償却することになってしまい、
元の計算は狸の皮算用となってしまいましたけどね。
【第一四半期は見るべき所もなし】
ちなみに2015年12月期の第1四半期は
8%増収、33%経常減益となりました。
クラウドへ移行中のホスティングは引き続きいまいち、
セキュリティーも「1,2Qに拠点拡充の費用でのびにくい」
とのこと。
※セキュの発行枚数と売上高が連動しにくく見えるのは一枚一枚売るのではなく
パッケージ販売分した際は収益計上のタイミングがずれるため
相変わらずセキュリティー関連としては
面白そうなので要チェックしてますけど、
急いで買う理由はなさそうです。
【注目ポイント】
~IoT社会の到来で化けるかも知れない理由~
IoT(internet of things)は全ての物がネットと繋がって行くという概念です。
2013年までに既に30億台のものが繋がっているとされ、
2020年には250億台とも500億台の物と繋がると言われています。
IoTとは何でしょうか?
モノだけでなく、人や場所、そこに紐づいたデータなど繋がる様を私は
「攻殻機動隊」
のような電脳世界を想像しています。
その実現には、
増え続ける利用システムやサービスの数だけユーザーに割り当てられる
識別情報(ID、アイデンティティ情報)の一元管理と信頼性が不可欠です。
そのために複数のアイデンティティ情報と、
それぞれに異なるアクセス権限の一元管理を実現することで、
ユーザーの負担を軽減するIAMソフトウェアに対するニーズが高まっており、
その市場規模は、2017年には70億ドルに達すると予測されています。
これはGMOクラウドのユビセキュア買収発表のIRの中からの文面ですが、
アカウントをまとめるのがユビセキュア、
セキュリティーを担保するのがGMOクラの子会社のグローバルサインです。
補完関係も良く見え、
将来の布石としてはとてもいい印象です。
本当に収益貢献するのかも分かりませんが、
この買収でIoT関連株の筆頭株とも言えるポジションにつきました。
とはいえ、
ユビセキュアはもれなく年間2億円近い営業赤字を出し、
営業黒字化は3年後とのことです。
黒字化は2017年12月期頃になればいいやという感じなので、
当面業績には期待できません。
まぁのんびり待ちましょうか銘柄ですね~。
2016年3月16日に更新(色々紐づいてます)→
IoTブルーオーシャンをGMOグローバルサインが切り開く
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